自分自身を要素として含まない集合の集合(ラッセルのパラドックス)
今日の勉強内容に「自分自身を要素として含まない集合の集合」があった。頭の中でこれについて考えていると、よく脳内迷子になるのでメモを残しておくことにした。
「自分自身を要素として含まない集合の集合」を記号で書けば次の通りになる。
X={Y|Y∉Y}
このような集合の存在を仮定すれば、次のようにして矛盾が生じる。
Xが要素としてX自身を含んでいる(X∈X)と仮定すれば、Xの要素が満たす条件によりXは自分自身を要素として含まない(X∉X)ことになり矛盾する。
逆にX自身が要素としてXを含んでいない(X∉X)と仮定すれば、Xは、Xの要素となる条件を満たすことになる。(X∈X)したがってこの場合も矛盾する。
以上によりいずれの場合に対しても矛盾が生じる。