キタタクoctの活動記録

きたる時に自信に繋ぐための記録

文章構成の順番

今日、数学書を読んでいて次のような文が現われた。

 

Aを仮定する。そうすれば、Bが成立するので、Cが言える。

 

この文章を読んだときに、じぶんは、

 

Aを仮定することでBが成立する。Bが成立するのでCが言える。

 

と解釈して何とかAからBにつながる論理的な道を模索していた。考えて、考えて、考えて、20分程たって気が付いた。解釈違いであることに。実際はこういう文章であった。

 

Bは自明で成立している性質であり、それに条件Aを仮定すれば、Cという結果が得られる。

 

こういう「書き手の解釈」と「読み手の解釈」の違いを生む文章は自分もよく書いてしまう。上の例を用いれば、Aという仮定が長い文章になってしまうときに、先にBが自明で成立することを書いてしまうと、A+B→Cの関係、特にBとの関係が薄れてしまい、A→Cと論理的なギャップがあるように感じられて、これまた読者にストレスをかけてしまう。かといってAの仮定の後にBの成立を登場させると、A→B→Cの様に錯覚してしまうかもしれない。

 

Bが成立するとすぐにわかる性質であれば、A,B,Cの順で書いても問題はないだろう。ところが、Bが少し考えれば当然だとわかる、詳しく書くまでもないようなものであれば、どのように書くべきなのだろうか。